ソニーグループOBOGで、ビジネス等で現役の方々を対象とした、有志のアルムナイ・コミュニティを立ち上げ、半年で登録が400人を超えました。
本格化の点ではまだまだですが、これからアルムナイを立ち上げる方の参考に、どう考え、何をしたか、書き留めて共有したいと思います。
今回は、立ち上げようと思った理由について。
1)良質なネットワーキング場への普遍的ニーズがある
私は、ベンチャー経営者やファイナンス関係者など、ビジネスパーソンを中心とした、大学のOBOG会の運営に携わっております。
一定の軸で選ばれ、同じ経験や価値観を共有している安心感があり、ネットワーキングの手段として活用している人が、案外少なくありません。
2)アルムナイへのニーズが高まっている
転職は当たり前となり、捉え方も前向きになりました。次のキャリアを見据えて最初の会社を選ぶ人も増えているそうです。退職する人も、以下を目的に、会社や他の退職者とつながり続けるようになりました。
・仕事をもらう
・採用(リファラルや出戻り)
・出資や協業
会社から見ても、自社を理解していて、人となりや実績・実力をよく知っている相手の方が仕事をしやすく、以下でアルムナイを活用する事例も増えております。
・仕事を委託する
・取引先、パートナー
・オープンイノベーション
・リファラル採用、出戻り採用
・採用ブランディング
・シニア社員のキャリア課題解決
「辞めずに残る」のでも「辞めてサヨナラする」のでもない、「辞めつつもサヨナラしない」というアルムナイ(同窓会)式の選択肢…
3)ソニーの卒業生は多様で多量
ソニーは60年以上の歴史を持ち、従業員数は10万人を超え、社外に出る人も昔から多く、数万人の卒業生がいます。
事業分野は製造業だけでなくコンテンツや金融まで、職種もエンジニアやさまざまな専門職からクリエイターまで多様。別業界から中途で入る人も多いです。グローバル企業なので、海外経験豊富な人や外国人も当たり前にいます。
そういった人々をつなげると色々な化学反応が起きると思いました。実際始めてみると、本当に多様なバックグラウンドの人々が集まりました。
4)ビジネスで現役のアルムナイをつなげる場がない
そのようにニーズとポテンシャルがあるにもかかわらず、現役ビジネスパーソンを対象とした場が実質的にありませんでした。
会社が運営するOBOG会はあるものの、イベントに参加するのはリタイアした方が大半です。もちろん、それ自体は悪くはありません。
しかし、動機が異なる人を混ぜるとお互いにとって不満となります。現役のビジネスパーソンにとっては、自分と同じような立場の人がいる場に行きたいと思うからです。
両者を分けることは、両者にとって良いはずですが、会社公式のOBOG会が特定の人に絞った「不平等」な集まりをするのも難しいです。
非公式の集まりもいくつかありますが、時が経ってあまり活発ではなくなったところも多いようです。
上の理由から、ビジネスの現役に限定した、新しいアルムナイを立ち上げようと考えました。
5)やればできる状況
私自身、コミュニティを複数立ち上げ運営してきた経験があり、そのスキルはアルムナイ立ち上げに役立ちます。
ちょうど古巣のソニーと仕事をしていたので、担当の方に上記のような話をしたら、ありがたいことに、OBOG会の事務局の部署に紹介してくれました。
次回はソニーとの協力体制をどう作ったかについてお伝えします。
ご入会案内
よろしければぜひご参加ください。紹介も歓迎です!
参加資格
1)ソニーやグループ各社で働いていた方
2)現役で働いている方
注意:質問への回答がないと承認できませんのでお忘れなく